手術当日の朝の話。
たった2時間の話ですが、だいぶ長めですので、お時間のある時にどうぞ。
キジ(母猫)の避妊手術1週間前から、
キジのご飯は捕獲用ケージの中に置くことに。
我が家には3匹が暮らす特大ケージがあり、普段は捕獲用ケージは特大ケージの外に置いてあります。
捕獲用ケージの中は安全だと思わせるためにですが、
このブログを読まれていたら、バレバレですね。
自らを3度も捕まえているこのケージに、
なんの疑いも無く入っていくキジ。
それはそれでいいのか?という疑問もありますが、
今回ばかりはありがたい。
と、前日までは油断していました。
手術当日の朝、いつもの様に朝食を捕獲用ケージに入れようと、
猫の住処である特大ケージに入ると、
いつもはそんなことをしないキジが、まさかの逃走。
手術の時間の2時間半前。
特大ケージの周りにいるものの、なかなか戻らないキジ。
ケージの扉を開けておいて、子猫たちは屋内に避難させながら、人間側は朝食をとることに。
朝食後、特大ケージ内のご飯を食べていたキジ。
チャンス!そう思い特大ケージの扉に向かうと、何かを感じ取ったのか、
再びケージ外に逃走。
手術の1時間前。
大きく作戦を練り直す。
まずは特大ケージ内に閉じ込めよう。
子猫がいれば戻ってくるだろうと考え、まず特大ケージ内の捕獲用ケージに子猫を入れ、
その横にチュールを設置。
数十分待つと、作戦通り、ようやくキジが特大ケージ内に。
扉を閉めようと近づこうとした瞬間、
もう警戒心MAXなキジは三度脱走。
手術の20分前。
もう間に合わない。
一度病院へ電話し、事情を話すと、
「そういう猫ちゃんでしたら、捕まってからでいいので連絡いただいて、
それからお越しください。」
ありがたい。手術代を嘆いてしまい、申し訳ありませんでした。
4度目の正直。
電話から10分後くらいに特大ケージに戻るキジ。
うちの次男に買った、伸縮する大きな虫取り網を最大の3mまで伸ばし、
キジの死角から入口を網で塞ぎます。
そして、網を固定しながら、ダッシュで入口へ。
キジも逃げようとしますが、入口には虫取り網があり、走るのをためらいました。
初動を防がれたキジはそれ以降動けず、
ようやく特大ケージ内にキジを閉じ込めることに成功しました。
問題はここから。
これから私も特大ケージに入ります。
念のため、長袖長ズボン、それに軍手と帽子を着用し、ケージ内に。
引っかかれようが、噛みつかれようが、捕獲用ケージにキジを入れる。
私とキジのケージマッチが始まりました。
まず、捕獲用ケージから子猫2匹を出し、
入口を開けた捕獲用ケージを私が持つ。
キジを角へ追い詰め、捕獲用ケージの入り口を向け、
虫取り網でキジを手繰り寄せます。
しかし壁をよじ登り、抜け道を探し、外への活路を見出そうとするキジ。
そんな穴はすでに塞いであるので、上ったキジの真下に、入口を上に向けた捕獲用ケージを設置。
それに気づいたのか、捕獲用ケージの横に着地し、距離を取るキジ。
一旦ブレーク。
先にキャッチへ向かう私。
虫取り網と軍手を頼りに、キジに近づきます。
猫のスピードは今まで闘ったどの選手よりも早く、
一向にロックアップすら出来ません。
ここで耐久戦に持ち込むことに。
捕まえるぞ、とフェイントを繰り返し、キジのスタミナ切れを待ちます。
やや動きに精細さを欠いてきたキジ。
その瞬間を見逃さず、お尻をすっぽり虫取り網で覆います。
もう片方の手には捕獲用ケージ。
捕獲用ケージの設置と同時に、キジに覆いかぶさるように体を傾けると、
逃げ場を無くしたキジはやむなくケージ内に。
その瞬間、私は捕獲用ケージの入口を閉めます。
捕獲用ケージに入ったキジは何かをあきらめたようにおとなしかったです。
激闘を終え、特大ケージから捕獲用ケージを外に出し、病院へ連絡する私。
「では、これから来てください」
そう言われましたが、気が抜けてしまい、グッタリ。
それを写真におさめる夏休み中の長男。
手伝いなさい。
こうして予定から1時間ほど遅れて、病院へ向かうことに。